2014
12.15
かつては一般的とは言えなかった犬や猫の避妊 去勢手術も
最近は定着してきています。
どちらの手術も全身麻酔を使用するので、一般的にストレスをかけることとなります。
また、ホルモンバランスが変わるので、手術後から 食事内容を変えるなどをしないと
太る可能性もあります。
しかし、発情期や メスなら発情出血といった性ストレスから解放され、
かかると多大なストレスを生む病気とも 距離を置けるのですから、
単純に比較しても 手術を受けるメリットは大きいといえます。
実際、手術を受けると、寿命が平均して二年ほど延びるという統計報告もあります。
避妊手術では、卵巣や子宮を摘出します。
このことで、子宮がんや 子宮蓄膿症等にかかるリスクは ほとんどなくなり、
乳腺腫瘍(犬の場合半分の割合で悪性が発現)の予防にもつながります。
避妊で 重要なのは、手術を受ける時期です。遅くなればなるほど
病気を回避する効果が失われます。
たとえば 乳腺腫瘍にかかる確率は 通常 26%といわれていますが、
1回目の発情期を迎える前に 避妊手術をすると 0.005%まで 確率を激減することができます。
去勢手術では 精巣を摘出します。すると会陰(えいん)ヘルニア、精巣腫瘍の予防、
前立腺肥大、肛門周囲腺膿などの 病気予防に役立ちます。